語り手:
ACT beauty GM 松田 茂

聞き手:
梅田美容商事株式会社
代表取締役社長 橋本 健治

橋本: 松田マネージャーは、以前、当社に勤めていたわけですが…。
松田: 当時は大変お世話になりました。
あれからまもなく六年になります。
橋本: この六年というのは、ご苦労なされた事もあったと思いますが、振り返ってみていかがですか。
松田: 梅田美容さんに居た頃は、外側から美容業界を見ていたわけですが、内側に入って大きなギャップを感じました。方向性が一つに向かっていないということです。
それと、店ごとの「報」「連」「相」ができていないと感じました。そこで様々な取り組みを繰り返し、去年の後半あたりから、スタッフの意識が変わってきたのを感じています。そしてこのごろ、やっとスタートラインに立ったという感じですね。
橋本: サービス業として運営して行くには、人材育成が大きな要因になると思います。
松田: これはウェブサイトにも載せているんですが、「一人ひとりが自らの使命を見出し、チャレンジしていく」ことが大切だと思うのです。
一人一人が成長するということは「人」を「財」に育てることだと思います。そこで私はそういう人たちにステージを与え、育成する事が大切な役割だと思っています。そうする事で、幸せを分かち合い、歓喜しあえるチームができると思うのです。
橋本: 非常にスキルの高い人材育成を行っていると思いますが、その結果としてサロンワークではどのような変化がありましたか。
松田: お客様とスタッフの笑顔が増えました。
特にスタッフが良い笑顔になりましたね。あと、技術の標準化を行うように努めているところです。例えばファーストフード店のように、どの仕事も同じスピード、同じ成果を上げるということです。これは教える側と教わる側の作業分解が必要なんですが、作業をいくつかの段階に分けて、技術の均一化を図るようにしています。そのために、全てのお客様にアンケートのご協力をいただいて、問題点があれば早急に対処できるような体制を整えています。

橋本: ACTグループは現在好調に業績を上げられていますが、今後の問題点や課題はどこにあると思いますか。
松田: これは私の考えですが、変わってはならないもの、自然と変わっていくもの、変わらなければならないものがあると思います。変わってはならないものとは、ACTグループの良い部分です。人材育成をはじめとして社員に貢献すること、地域、社会、業界に貢献するという姿勢だと思います。
変わらなければならないものは、少子化、高齢化という社会の変化に柔軟に対応するということです。特に少子化に対しては、リクルート活動に力を入れてフレッシュな人材を確保していくということです。
それから、これは業界の問題点でもあると思うのですが、新しい事へのチャレンジというか、他業種とのコラボレーションが一つの変化として考えられると思います。
橋本: 少子化の件はどこでも問題になってきているように思います。
松田: やはり社員に対して貢献したいと思っておりますので、ACTグループの考えを持ち続けられるような「ご縁」に巡り会えればいいなと考えています。中には将来独立したいという社員もおりますので、そういう人に対してはマネージメント能力、経営者としてのスキルを身につけてもらいます。
結局は社員に「自らの使命」を見出させ、ACTグループとしてそれにいかに応えるかということだと思います。
橋本: 教育で重要だと思うのは、幹部教育も大事だし、中間教育も大事ですが、ACTグループに入った新入社員の初期教育が非常に大事なことだと思います。現在、初期教育はどのような形で行っていますか。
松田: 初期教育はこれから、本当に力を入れて行こうと思っています。一年目から四年目ぐらいの社員に対して新人教育という形で行い、五年目以上の社員に対してはコミュニケーション教育という名で行います。
ACTグループがどんな戦略を立てようと、キャンペーンを行おうと、それをやるのはスタッフです。スタッフが日常の中でいかに細かなことに気付き、心配り、そして感動ができるようになるかということだと思います。

橋本: 最後に、ACTグループの五年後、十年後のあり方についてお聞かせ願えますか。
松田: 繰り返しになりますが、やはりスタッフの成長がポイントですね。目をつぶると、五年後、十年後にスタッフの顔がキラキラと輝いているのが目に浮かぶのです。
結局、仕事が充実しているということは人生にはね返ってくると思うのです。ですから、スタッフ各人が使命を見出し、「ご縁」のあったACTグループという舞台で思い切り活躍して欲しいと思います。
橋本: 同じ人生を生きるんだったら、みんなと切磋琢磨しながら楽しい幸せを得たいということですね。
松田: そういった切磋琢磨の中で、僕自身が色々教えてもらい、生かされるのだと思い感謝しています。
それと、よく考えているのは、一般企業向けな形の社員作り、初期教育、人材育成、商人育成です。商人を育成していくことも大切だと思います。アーティストになりたい人は、アーティストステージでいいんです。が、おそらく男性美容師で三十代前半の人は、このままでいいのかな、アーティストだけではいけないなと悩む事があると思うのです。私はそういう人に対し、本当に社会人として育ってもらって、商人としての意識、スキルを身につけてもらいたいと考えています。社会的な部分での美容師の地位を上げたいのです。
それがひいては美容業界の地位向上につながるのではないかと思います。美容業界の地位向上を通じて、ACTグループを品位のある使命感人材育成会社にして行きたいですね。
橋本: 松田マネージャーの熱い思いが伝わりました。今日はどうもありがとうございました。

本ページの内容は、梅田美容商事株式会社 社報 第4号に ACT GROUP ゼネラルマネージャー 松田 茂 のインタビュー記事として掲載されたものを、抜粋致しました。